Wise(ワイズ)ってどうなの?
Wise(ワイズ)とは、海外滞在中の資金管理・調達・決済手段として便利なツールです。
海外移住を検討されている人、海外に長期滞在する予定の人、さらにバックパッカーのようにいろんな国を旅する人に、Wiseはおすすめです。
Wiseをおすすめする理由
- 海外口座への送金手数料が安い、簡単、速い
- マルチカレンシー口座で外貨預金&両替がアプリでできる
- Wiseデビットカードは月2回、3万円まで海外ATM出金の手数料が無料
「海外口座持ってないから必要ないなー」と思っている人でも、Wiseを使うメリットはあります。
海外生活をもっと自由に楽しくしてみませんか?
本ページでは「Wiseでできること」「Wiseをおすすめする理由」について解説します。
Wiseとは?➪海外移住や長期滞在者の必需品

運営会社 | Wise Payments Limited (日本法人:ワイズ・ベイメンツ・ジャパン株式会社) |
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会員数 | 1,000万人以上(全世界) |
使用用途 | ・海外送金 ・外貨預金 ・外貨両替 ・デビットカード決済 ・海外ATM出金 |
特徴 | ・海外送金が銀行よりも早くて安い ・隠れコストなしで海外決済 ・10通貨で現地での資金受取が可能 ・52通貨の外貨預金と両替が可能 |
年会費 | 無料 ※デビットカードは1,200円の発行手数料がかかります。 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
海外送金の手数料や手間を考えると、海外でビジネスをしている(海外の銀行口座を利用している)人ならWiseを利用しない理由はありませんね。
でも、海外送金する予定がない人にも、Wiseはおすすめ。
たとえば、海外滞在中はクレジットカード決済を利用するか、クレジットカードのキャッシングで現地通貨を出金していますよね?
でも、この方法は、隠れコストや海外ATM手数料、キャッシング手数料が発生するので、かなり損しています。
最近の円安の影響だと思うけど、普段利用しているデビットカードを使う時、通常レートに海外事務手数料を上乗せしたレートで円換算される決済手数料が発生するんだけど、決済価格の10%くらい取られている気がする。お財布への影響は円安・物価高だけじゃない。
切実にWiseデビットカードが欲しい。
— たびの@海外ノマド(帰国中) (@tabinomad2021) July 31, 2022
Wiseのデビットカードを利用することで、これらの手数料をグンッ!と押さえることができます。
Wiseで海外口座に送金(安い、簡単、速い)

Wiseの海外送金の特徴は、以下の3つ。
- 手数料が明確(隠れコストなし)
- アプリで簡単に送金手続きできる
- 営業中なら数時間~当日中に着金
海外の銀行口座を持っている人、銀行口座を開設予定の人は要チェック。
1つずつ見てみましょう。
①:手数料が明確(隠れコストなし)
海外送金する際、Wiseの公式サイトで事前に送金手数料を確認することができます。
たとえば、日本円をジョージアの銀行に現地通貨(リラ)で送金する時の送金手数料、現地口座への入金額を以下のように事前確認することができます。

- ①:送金する通貨を選択
- ➁:送金する金額を入力
- ➂:送金にかかる合計手数料
- ④:送金先の口座通貨を選択
- ⑥:送金先の海外口座に入金される金額
たとえば、Wiseからドル口座に10万円を海外送金する場合の手数料は832円、送金額の0.83%でした(2022年11月12日時点)。

ちなみに、日本の主要銀行の海外送金手数料は以下のとおり。
銀行 | 海外送金手数料 |
三井住友銀行 | 5,500円~ |
三菱UFJ銀行 | 5,500円~ |
みずほ銀行 | 11,000円~ |
りそな銀行 | 4,500円~ |
楽天銀行 | 4,750円~ |
国内銀行の海外送金手数料と比べてみると、Wiseの安さを実感できますね。
➁:アプリで簡単に送金手続きできる
Wise専用のスマホアプリ『Wise』をスマートフォンにインストールすれば、いつでもどこでも簡単に海外送金することができます。
- iOS版:App Store
- Android版:Google Play
Wiseのアカウント開設に必要なものは、メールアドレスもしくはGoogleかFacebookのアカウントだけ。
ただし、海外送金する際は、初回のみ「本人確認」と「住所確認」が必要になります。
日本在住者は「マイナンバーカード」が必要
海外送金する際は「マイナンバーカード」が必要になります。
※マイナンバーカードを作っていない人は「マイナンバー通知カード」と「顔写真付き身分証明書(運転免許証やパスポート)」が必要になります。
日本在住、もしくは長期で海外滞在中だけど、日本の住民票は抜いていない場合は、マイナンバーカードさえあれば、いつでもどこでも海外送金手続きできます。
ただし、日本の住民票を抜いちゃっている人は要注意。
海外在住者は「パスポート」と「現地の顔写真付き運転免許書」が必要
海外移住、もしくは長期滞在を見越して日本の住民票を抜いている人は、マイナンバーカードを持っていませんよね。
そのため、本人確認と住所確認のために「パスポート」と「現地の顔写真付きの運転免許書」が必要になります。
※日本の運転免許書ではダメ。
ちょっとやっかいですよね。。
ただし、Wiseの海外送金時の本人確認、住所確認は初回のみ必要な手続きです。
そのため、日本の住民票を抜く前に、Wiseのアカウント開設をして、初回の海外送金をしておくことをおすすめします。
海外口座を作るタイミングと住民票を抜くタイミングを調整するのはちょっと大変ですが、住民税と健康保険料を節約するために住民票を抜く予定の人は、注意しましょう。
③:営業日中なら数時間∼当日中に着金
Wiseの海外送金は銀行の営業時間中の手続きであれば、数時間~当日中に指定口座に着金できます。
※土日・祝日を挟む場合は、翌営業に着金します。
なお、Wiseの公式サイトで送金手数料を確認する際に、以下のように着金予定日も教えてくれます。

ただし、送金内容の確認が必要な場合や、入金方法によっては、着金予定日がズレることもあることは覚えておきましょう。
とはいえ、送金状況は、利用者に通知が届き、登録アカウント内で追跡することができるので安心して利用することができますね。
Wiseのマルチカレンシー口座で外貨管理
次に、Wiseの『マルチカレンシー口座』について解説します。
マルチカレンシー口座とは、複数の外貨を同時にWiseアカウント内で管理できるサービスです。
※マルチカレンシーの意味:多通貨
マルチカレンシー口座でできることは、以下の3つ。
- 簡単に外貨預金できる
- 他通貨に両替できる
- 現地通貨で決済できる
1つずつ見てみましょう。
①:マルチカレンシー口座で外貨預金できる

Wiseのマルチカレンシー口座では、52種類の通貨をアカウント内で保管・管理することができます。
たとえば、日本円の残残高は¥○○、ドルの残高は$○○、ユーロの残高は€○○、というように1つのアカウント内に通貨ごとの口座が複数あるような状況です。
ただし、Wiseのマルチカレンシー口座は銀行口座とは異なるため、利息は発生しないことは覚えておきましょう。
※金マルチカレンシー口座で金利の高い通貨を預金しても金利は付きません。
➁:マルチカレンシー口座内で他通貨に両替できる
マルチカレンシー口座で、日本→ドルに両替してドル残高を管理、日本→ユーロに両替してユーロ残高を管理することができます。
つまり、マルチカレンシー口座を利用することで、円安や円高の相場状況に瞬時に対応可能ってこと!
たとえば、ドル円=115円の時にWiseのマルチカレンシー口座で20万円をドルに両替していた場合、ドル残高は1739.13ドル。
これが1ドル=150円になると、日本円で260,870円になります。
つまり、マルチカレンシー口座内でドルに両替しておくだけで約6万円も得したことになります。
めっちゃ面白くないですか!?
ドル以外でも、マルチカレンシー口座内で今度値上がりしそうな通貨に両替しておくことも可能です。ちょっとした投資ですよね。
ただし、両替時に少しだけ両替手数料が発生します。
※とはいっても激安ですのでご安心ください。
下の表に、10,000円を外貨に両替した場合の手数料と、100ドルを外貨に両替した場合の手数料をいくつかピックアップしてみました。
通貨 | 両替手数料 | 通貨 | 両替手数料 |
JPY → USD | 71円 | USD → JPY | 0.5ドル |
JPY → EUR | 68円 | USD → EUR | 0.47ドル |
JPY → GBP | 68円 | USD → GBP | 0.47ドル |
JPY → GEL | 103円 | USD → GEL | 0.82ドル |
JPY → TRY | 129円 | USD → TRY | 1.09ドル |
JPY → ALL | 111円 | USD → ALL | 0.91ドル |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
※2022年11月13日時点の両替手数料を記載しています。
表のとおり、マルチカレンシー口座内での両替手数料は激安ですね。。
通貨ペアごとの両替手数料は、こちらのページで確認できます。
➂:マルチカレンシー口座の現地通貨で決済できる
海外でオンラインショッピング、もしくは次に紹介するWiseのデビットカードを利用する場合、マルチカレンシー口座で現地通貨の口座を作っておくことで、自動的に現地通貨による決済されます。
※現地通貨に残高を両替しておく必要あり。
これにより、DCC手数料を避けることができます。
DCC手数料とは?
自国通貨建てで支払う際の為替変換手数料のこと。
DCC(=ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)とは、海外決済時に決済代金を顧客の自国通貨(=日本円)に換算して支払う決済サービスです。利用者にとっては、余分に手数料を取られる嬉しくない仕組みです。
つまり、DCC手数料よりも、Wiseのマルチカレンシー口座内での両替手数料の方が安いってことです。
※最も手数料を安く押さえる方法は、現地通貨で決済すること。
Wiseのマルチカレンシー口座は、53ヵ国の通貨を1つのアカウント内で管理できるため、52ヵ国の口座を持っているのと同じような状況を再現することができます。
つまり、Wiseのマルチカレンシー口座は超便利ってこと!
Wiseのデビットカードでできること

デビットカードとは、決済時に紐づけされた口座から利用額が引落されるカードのことです。与信審査が必要ないため、誰でも利用(発行)することができます。
Wiseでは、マルチカレンシー口座を引き落とし口座に紐づけしたデビットカードを利用することができます。
※年会費はありませんが、1,200円の発行手数料がかかります。
Wiseデビットカードの特徴は以下の3つ。
- 世界中のマスターカード加盟店、ATMで使える
- 毎月2回、最大3万円まで海外ATMの出金手数料が無料
- 利用上限額を設定できる
冗談抜きで、海外行くなら持ってた方が良いデビットカードです。
1つずつ見てみましょう。
①:世界中のマスターカード加盟店、ATMで使える
Wiseのデビットカードの国際ブロンドは、マスターカードです。
マスターカードが利用可能な加盟店、ATMであれば、Wiseのデビットカードを利用することができます。
ただし、以下の国ではWiseのデビットカードが利用できないので、ご注意ください。
Wiseデビットカード利用不可の国
アフガニスタン、ブルンジ、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、キューバ、エリトリア、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、ロシア、ソマリア、スーダン、南スーダン、シリア、ベネズエラ、イエメン
(参考ページ:Wise ヘルプセンター)
➁:毎月2回、最大3万円まで海外ATM出金手数料が無料
これがWiseを利用する一番の理由です!
つまり、海外ATMで現地通貨を出金手数料無料でゲットできます。
もし3回以上、もしくは3万円を超えて出金した場合は、1回あたり70円、3万円以上の出金額の1.75%の出金手数料が発生します。
1ヵ月あたりの出金額が 3万円未満 |
1ヵ月あたりの出金額が 3万円以上 |
|
毎月の出金回数が 2回以下 |
無料 | 3万円超えた金額の1.75% |
毎月の出金回数が 3回以上 |
1回あたり70円 | 70円 +3万円超えた金額の1.75% |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
【追記】2023年1月3日から出金手数料条件が変更されます!
2023年1月3日以降に、Wiseデビットカードで海外ATM出金する場合は、以下の上限が適応されます。
1ヵ月あたりの出金額 が3万円未満 |
1ヵ月あたりの出金額 が3万円以上 |
無料 | 3万円超えた出金額 の1.75% |
つまり、“毎月2回まで”の条件がなくなり、1ヵ月あたりの出金額が3万円未満なら、何度出金しても手数料無料になります。
例)1か月間に、5000円の出金を5回行っても手数料は無料です。
➂:利用上限額を設定できる
デビットカードは、決済時に紐づけされている口座から直接引落しが行われるため、口座残高分のお買い物が可能です。
ただし、Wiseのデビットカードは、決済方法ごとに利用限度額がデフォルト(初期設定)で設定されています。
決済方法 | 1回あたりの 利用上限額 |
1日あたりの 利用上限額 |
1か月あたりの 利用上限額 |
ATM出金 | 130,000円 (最大:130,000円) |
200,000円 (最大:200,000円) |
400,000円 (最大:400,000円) |
タッチ決済 | 68,000円 (最大:68,000円) |
68,000円 (最大:130,000円) |
68,000円 (最大:530,000円) |
オンライン決済 | 130,000円 (最大:100万円) |
130,000円 (最大:130万円) |
265,000円 (最大:400万円) |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
万が一、カードを紛失したり盗まれたりした時のために、利用限度額は低く設定しておいたほうが安心ですよね。
なお、タッチ決済は初回の決済時のみ暗証番号(PINコード)の入力が必要になる場合があり。暗証番号(PINコード)はWiseアプリで確認できます。
※タッチ決済はコンタクトレス決済とも呼ばれています。
Wise(ワイズ)の登録方法・デビットカード発行方法・マルチカレンシー口座発行方法
登録方法については、少し長くなってしまうので、別ページで解説させていただきます。
以下のページをご参考ください。
各手続きをスクショ付きで解説!
- 【Wise(ワイズ)】アカウントの登録方法
- 【Wise(ワイズ)】デビットカードの発行方法
- 【Wise(ワイズ)】マルチカレンシー口座の開設方法
なお、デビットカードの発行にはお手元にカードが届くまでに2週間ほどかかるため、スケジュールに余裕をもって手続きしておきましょう。
まとめ:Wise(ワイズ)は海外移住・長期滞在する人におすすめ!
Wiseは、海外口座に送金したい人だけでなく、海外に長期滞在する人や、複数の国を旅行するバックパッカーの人にもおすすめのツールです。
Wiseの使用用途は、海外送金だけではありません。
外貨預金・両替、さらに月2回、上限3万円までかいがいATM出金手数料が無料のデビットカードが使えます。
Wiseをおすすめする理由
- 海外口座への送金手数料が安い、簡単、速い
- マルチカレンシー口座で外貨預金&両替がアプリでできる
- Wiseデビットカードは月2回、3万円まで海外ATM出金の手数料が無料
※2023年1月3日以降は、月2回という制限がなくなり、月3万円まで手数料無料で出金できるようになります。
何も考えずに空港で現地通貨に両替したり、クレジットカード決済、キャッシングを利用している人は、手数料でめっちゃ損してるよ!
Wiseのマルチカレンシー口座で滞在中の国の現地通貨口座を開設して、Wiseデビットカードを利用する方法が最も手数料を押さえられる決済方法です。
特に、急激な為替変動によって円高になっている時は、海外でのクレジットカード決済やキャッシング利用時に10%近い手数料が取られることもあります。
無駄なコストを削減して、海外生活を豊かに楽しくするツールの1つがWiseです。
「海外に口座ないから必要ないなぁ」と思っている人でも、Wiseを使うメリットあり!海外生活をもっと自由に楽しみましょう!