海外旅行

海外旅行中の盗難、保険でカーバーできる?クレジットカード保険と海外ノマド保険を比較

海外旅行中の盗難、保険でカーバーできる?クレジットカード保険と海外ノマド保険を比較
海外旅行中のスリや盗難被害に遭った場合、クレジットカード付帯保険があればとりあえず大丈夫ですよね?

通常、クレジットカードには海外旅行保険が付いています。ただし、適用条件や補償上限額はカード会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

特にヨーロッパの観光都市を旅行する際は、事前に盗難対策をしておかないと、ほぼ100%の確率でスリや盗難被害に遭う可能性があります。

でも、もし盗難被害に遭ってしまった場合、クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償を受けられるのでしょうか?

本ページでは、海外旅行中の盗難被害に対する補償の仕組みや、スムーズに補償を受けるためのポイントを詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険中の盗難被害、クレジットカード付帯保険の適用条件とは?

海外旅行中に盗難被害に遭った場合、クレジットカード付帯の旅行保険で補償を受けられることがあります。しかし、補償を適用するには特定の条件を満たす必要があるため、事前に確認しておくことが重要です。

  1. 自動付帯か利用付帯かを確認
  2. 補償される盗難被害の範囲
  3. 盗難補償の上限額

万が一に備えて、上記の4つを事前に確認しておきましょう。

①:自動付帯か利用付帯かを確認

クレジットカード付帯の旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

クレジットカード付帯保険の種類

  • 自動付帯:カードを所有しているだけで旅行保険が自動的に適用される。
  • 利用付帯:そのカードで事前に旅行費用(航空券や宿泊費など)を支払うことで保険が適用される。

多くのクレジットカードは「利用付帯」となっているため、旅行費用をカードで決済していないと補償が適用されません。自身のカードがどちらに該当するのかを事前に確認しておきましょう。

②:補償される盗難被害の範囲

クレジットカード付帯保険では、以下のような盗難被害が補償対象となります。

クレカ保険で対象となる盗難被害例

  • 旅行中に持ち歩いていた手荷物の盗難
  • ホテルの部屋に保管していた荷物の盗難
  • 公共交通機関内でのスリやひったくり

たとえば、盗難ではない「紛失」「現金の盗難」は、補償対象外となるためご注意ください。
※クレカ保険を申請するには現地警察署で盗難被害届を取得する必要があります。

③:補償の上限額

クレジットカードに付帯する海外旅行保険には、補償額の上限が設定されています。カードの種類によって補償範囲や条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。

以下の表では、主要なクレジットカードの盗難補償に関する情報をまとめていますので、比較の参考にしてください。

クレジットカード 年会費 付帯条件 免責額 補償上限額
(1旅行あたり)
楽天カード 無料 利用付帯 盗難に関する補償なし
エポスカード 無料 利用付帯 3,000円 20万円
イオンカード 無料 利用付帯 3,000円 30万円
リクルートカード 無料 利用付帯 3,000円 20万円
JALカード 2,200円~ 利用付帯 3,000円 15万円
ANAカード 2,200円~ 利用付帯 3,000円 50万円
アメックスカード 13,200円~ 利用付帯 5,000円 100万円

※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。

免責額とは、保険金を請求する際に自己負担する金額です。たとえば、エポスカードで補償を受ける場合、補償額に関わらず3,000円の自己負担が発生します。

また、1つの盗難品に対する補償額は10万円までに制限されているため、高額な持ち物(カメラ・PCなど)を持ち歩く際は、追加の保険を検討するのもよいでしょう。

海外旅行中の盗難被害を補償するおすすめオンライン海外保険

クレジットカード付帯保険は便利ですが、補償の上限額や適用条件が厳しい場合があります。そのため、より充実した補償を求めるならオンライン海外保険の利用も検討すべきです。

ここでは、海外旅行者向けに特化した「World Nomads」「Heymondo」の2つの保険サービスを紹介します。

World Nomads Heymondo
盗難補償の限度額 2,500ドル
(約375,000円)
1,700ドル
(約255,000円)
盗難以外の紛失・破損補償
補償申請方法 オンライン申請
申請に必要な書類 ・旅行日程を証明する書類のコピー
・盗難証明書(ポリスレポート)
・盗難品を証明する書類(レシート・領収書など)
→クレジットカード決済履歴のコピーも可
補償金入金までの目安期間 数週間〜1,2ヶ月

※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。

なお、World NomadとHeymodoには、盗難保険以外にも飛行機遅延の補償や500万ドルの高額医療補償(約7億5000万円)が付いた手厚い保険です。

World Nomadsの特徴

World Nomadsは、渡航先に米国を含むバックパッカーや長期旅行者向けの保険として人気があります。

World Nomadの特徴

  • 保険料金は渡航先によって異なる
    – 米国を除く: 220.43ドル (月額)
    – 米国を含む: 265.07ドル (月額)
  • 医療補償の上限額は500万ドル(約7億5000万円)
  • 飛行機遅延・ロストバゲージ補償あり
  • 所持品の盗難・破損・紛失補償あり
  • オンラインで保険金請求が簡単に手続きできる

詳しくは、World Nomads:海外旅行保険の料金プラン・補償内容を解説!のページをご参照ください。

Heymondoの特徴

Heymondoは、短期旅行から長期滞在者まで幅広く対応した海外旅行保険サービスです。特に、3ヶ月プランを利用すると月額料金を安く抑えることができます。

Hymondoの特徴

  • 保険料金は渡航先によって異なる
    – 米国を除く: 113.05ドル (月額)
    – 米国を含む: 130.16ドル (月額)
  • 医療補償の上限額は500万ドル(約7億5000万円)
  • 飛行機遅延・旅行の中断補償あり
  • 所持品の盗難・破損・紛失補償あり
  • オンラインで保険金請求が簡単に手続きできる

詳しくは、Heymondo(ヘイモンド)とは?保険内容・口コミを調査!のページをご参照ください。

海外旅行中に盗難被害に遭った時の対処法・やるべきこと

ここでは、海外旅行中に盗難被害に遭った際に取るべき対処法を3ステップで解説します。

  1. 現地警察署で盗難証明書を取得する
  2. クレジットカード会社・保険会社に連絡する
  3. 必要書類を揃えて補償を申請する

特にヨーロッパではスリの被害に会う日本人旅行者は非常に多いです。万が一の時に備えて、以下のステップを把握しておきましょう。

①:現地警察署で盗難証明書を取得する

盗難被害に遭ったら、最優先で現地警察に届け出を出し、「盗難証明書(ポリスレポート)」を取得しましょう。この証明書は、クレジットカード会社や保険会社に補償を申請する際に必須となる重要な書類です。

盗難証明書の取得手順

1. 最寄りの警察署に行く
2. いつ、どこで、何を盗まれたかを説明する
3. 盗難証明書を発行してもらう

盗難証明書がないと保険金請求ができないことがほとんどなので、必ず入手するようにしましょう。

②:クレジットカード会社・保険会社に連絡する

盗難証明書を取得したら、速やかにクレジットカード会社や加入している海外旅行保険のカスタマーサポートに連絡してください。

ただし、盗難品にクレジットカードが含まれる場合は、盗難発生に気づいたタイミングで至急クレジットカード会社に連絡してください!
※カード利用停止を申請することで不正利用を未然に防ぐことができます。

もし連絡が遅れた場合、補償を受けられなくなる場合があるため、連絡はできるだけ早く行ってください。

③:必要書類を揃えて補償を申請する

クレジットカード会社や保険会社に連絡後、保険金請求に必要な書類を揃えて申請を行います。

保険申請に必要な書類

  • 盗難証明書:現地警察署で取得したポリスレポート
  • クレジットカード利用明細:旅行費用をカード決済した履歴
  • 被害品の購入証明書:盗難品の購入レシートや保証書
  • 航空券の半券・パスポートのコピー:旅行日程を証明するため
  • 保険会社指定の請求書類:保険会社の指示に従う

一般的に、申請期限は帰国後30日以内です。また、書類に不備がある場合、補償が適用されない、または補償適用(支払い)に時間がかかってしまうのでご注意ください。

まとめ:海外旅行中の盗難被害は、補償限度額や適用条件に注意

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、盗難被害をカバーできるものの、適用条件や補償額には制限があるため、事前確認が必要です。

海外旅行前にチェックすべきポイント

  • クレカ付帯の海外旅行保険が利用付帯か自動付帯か
  • 補償対象となる盗難被害の範囲を把握する
  • 補償額の上限を確認する
  • 盗難時の申請手続きの流れを知っておく

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、「傷害死亡補償」は手厚いものの、傷害治療補償(通院・診療費)や盗難補償は低めに設定されているケースがほとんどです。また、クレカ保険では歯科治療は補償適用外です。

海外旅行では、旅行先の医療水準や持ち物の価値を考慮し、自分にとって十分な補償が受けられるかを事前にチェックしておくことが重要です。

「クレジットカードの保険があるから大丈夫!」と思っている方は、ぜひ一度補償内容を確認してください。想像以上に補償額が低いこともあるため、必要に応じて専用の海外旅行保険を検討することをおすすめします。

» 海外ノマド保険を比較!おすすめはSafetyWing【月額56.28ドル】
※SafetyWingは最短5日(10.05ドル)から利用可能です。