ジョージア

ジョージアは月5万円で暮らせる!?半年暮らしてみた生活費を公開

ジョージアは月5万円で暮らせる!?半年暮らしてみた生活費を公開
ジョージアは日本よりも物価が低いので、月5万円で生活できるって聞いたけど本当ですか?実際に現地で生活している日本人の1ヵ月あたりの生活費を知りたいです。

「ジョージアは月5万円で生活できる」っていう噂は聞いたことありますよね。

数年前は本当だったかもしれません。

でも、2022年以降、ジョージアで月5万円生活するの難しいと思います。

結論から言うと、、

  • 日本人が住めるレベルの住居家賃は最低でも5万円前後
  • 生活用品、食材の物価は平均すると日本と変わらない
  • 外食費(飲み代)は日本に比べて格別安いわけではない

→ ジョージアで5万円生活は無理!

例えば、立地も悪くて汚い部屋を月2~3万円で借りたり、友達とシェアルームをして外食をせずに基本自炊&宅飲みをしていればギリギリ月5万円で生活できるかもしれません。

でも、それは日本でも同じですよね。

「1人の成人男性&女性がストレスなく暮らせるレベルの生活水準を確保しようとすれば、ジョージアで月5万円活は難しい」ということ。

もちろん、生活水準レベルが平均以上に低い人もいると思うので、“月5万円で生活できる人もいる”ということはご了承ください。

本ページでは「ジョージアで半年間暮らしてみて感じたリアルな物価事情」「実際にかかった1ヵ月の生活費」について解説します。

ジョージアは月5万円で暮らせる国ではない

ジョージアで日本と同じような生活水準で暮らそうと思うと、日本の生活費の3分の2くらいは必要になると思います。
※2022年4月以降は家賃が高騰しているため状況は変わっているかも。

例えば、日本で月15万円の生活費の人がジョージアでも同じように生活するなら月10万円くらいは最低限必要になるでしょう。

以下では、生活する上で欠かせない5つの物価事情について解説します。

  1. ジョージアの家賃相場
  2. ジョージアの食費
  3. ジョージアの外食費
  4. ジョージアの交通費
  5. ジョージアの通信費

ちなみに、ジョージアの物価は年々上がっています。私が滞在していた半年間でさえ、バス乗車賃の値上げ、家賃の値上げ、さらにローカル店のシャワルマの値段までもが値上げされました。。

では、上記5つの物価事情についてチェックしましょう。

①ジョージアの家賃相場

ジョージアの家賃相場はウクライナとロシアの戦争が始まったことで急激に値上がりをしています。

私がトビリシで生活していた頃は、家賃5万円以下の部屋をairbnbで探すことができましたただし、現在(2022年4月以降)は家賃5万円以下で同クオリティーの部屋を探すのは困難です。

以下、トビリシで賃貸物件の仲介をされている旅丸shoさんのツイートです。

この家賃上昇が一時的なものなのかはわかりませんが、現在(2022年4月以降)のジョージアの家賃相場は、日本と同じもしくはそれ以上と思っていた方がいいかもしれません。

②ジョージアの食費

自炊をする人ならスーパーの物価事情は気になりますよね。

結論からいうと、「野菜・果物は安いけど、卵・乳製品は日本と同等もしくはちょっと高め、肉は日本と同じくらい、魚は高級品」です。

日本と同じクオリティーで自炊をしようとすると、食材費は日本よりも高く付きます。もし自炊して食費を安く押さえたい場合は、パスタや野菜中心の料理になるでしょう。

なお、醤油などの日本の調味料も購入することはできますが、値段は日本の2倍以上。

また、お肉(豚肉、牛肉)は1kgあたり約20ラリの量り売りですが、肉の中に骨が含まれていることも多く、「ぼったくられたー!」って感じることも。

そのため、スーパーで購入できる食材の様々な品目を平均すれば日本と変わりません。ただし、日本のほうが肉・魚・卵は断然美味しい。

ジョージアよりも、日本でお馴染みのAEON(イオン)のTOPVALU(トップバリュ)の方が安くて質が良いのは間違いないでしょう。

ただし、ビールとワインは激安なので、お酒好きにはめっちゃコスパが良いことは間違いありません。

③ジョージアの外食費

例えば、ローカルなお店でジョージア料理を食べればワインも飲んで1人当たり1,000円もしない値段で収まります。

でも、観光客向けのお店でなくても少しお洒落たお店に飲みに行けば、1人当たり3,000円~4,000円になることも珍しくありません。

ローカルなお店に行ったり、ファブリカなどに行けば飲み代を安く済ますことができますが、それは日本も同じですよね。つまり、“高い安いは場所による”ということ。

ただし、カフェの値段は日本の半分~3分の2くらいで利用できます。
※2024年は日本と変わらない?もしくは日本よりも高いかも…

ジョージアではカプチーノの値段は6ラリ(≒228円)が相場です。日本のスタバのカプチーノは418円(トールサイズ)なので、カフェを利用する度にお手頃だなぁと感じます。

≫ ジョージア(トビリシ)のおすすめノマドカフェ14選
≫ Batumi(バトゥミ)のおすすめノマドカフェ10選

④ジョージアの交通費

ジョージアの交通手段はタクシーかバスになるでしょう。

タクシーを利用する場合は配車アプリ:Bolt[ボルト]を利用すれば1キロあたり約1ラリで利用できます。例えば、トビリシ空港から市内までなら約30ラリ(≒1,140円)で移動することが可能です。

また、トビリシのバス・地下鉄は90分以内なら1ラリ(≒38円)で乗り放題、バトゥミは1乗車0.3ラリ(≒11円)と激安です。

例えば、京都市内のタクシーの初乗り料金は460円、京都市営バスの運賃は230円と比較すると、ジョージアのバス・タクシーの安さが実感できますね。

ちなみに、トビリシからバトゥミまで列車で行く場合の運賃は1等席で61ラリ(≒2,318円)、2等席なら25ラリ(≒950円)です。詳しくは以下のページをご参照ください。

≫【トビリシ発バトゥミの行き方】列車をネット予約する方法をスクショ付きで解説
※トビリシ8:20発、バトゥミ14:05着!

⑤ジョージアの通信費

airbnbで部屋を借りることを想定すれば、家賃にネット代は含まれているため、通信費としてかかる費用はスマホのsimカード代でしょう。

例えば、ジョージアに初めて来る人の場合、空港でSIMカードを購入すれば1ヵ月5GBで30ラリ(≒1140円)のプランを購入することができます。

≫ ジョージアのSIMカードは空港で購入すると激高なの?市内と比較した結果が衝撃だった!

ただし、2ヶ月目以降は1ヵ月5GBを12ラリ(≒456円)で購入することができるほか、1GBで5ラリ、3GBで9ラリのプランを選ぶことも可能です。
※Magtiのsimカードを利用している場合。

ちなみに、私は1ヵ月あたり3GBあれば十分なので、1ヶ月あたりの通信費は9ラリ(≒342円)でした。

 

以上がジョージアで実際に生活してみてわかった物価事情です。

次に、ジョージアで実際にかかった生活費を公開していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

ジョージアで半年暮らしてみた生活費を公開

私は2021年11月から2022年4月までの半年間、ジョージアのトビリシとバトゥミで過ごしています。

上記の滞在期間中に、ラリ円の相場変動バス運賃の値上げ、さらにウクライナ情勢の影響による家賃の上昇などを経験し、半年の短い期間中であったにも関わらず、ジョージアでの生活コストの変動を実感しました。

以下では、2022年1,2,3月のざっくりした生活費をまとめていますので、参考にしてみてください。

ちなみに、京都で1人暮らしをしている時の1ヵ月の生活費は約12万円(家賃5万5千円)くらいだったため、私の生活コストは比較的標準もしくはやや低い方だったと思います。

ジョージアでの生活費の内訳について
※家はエアビなので光熱費込みです。
※移動手段はほぼバスなので交通費はその他に含まれます。
※外食費はカフェ代もしくは食費に含まれます。

※シャンプー,トイレットぺーバーなどの日用品はスーパーで購入しているため、食費に含まれています(月1,500円くらい)

2022年1月の生活費@トビリシ

ジョージアのトビリシでの生活も3ヵ月目になり、比較的安定した生活を送れるようになった時期です。その頃の1ヵ月の生活費は以下の通り。

2022年1月の生活日@トビリシ

  • 家賃:45,000円
  • カフェ代:9,000円
  • 食費:14,000円
  • その他:1,000円

 → 合計:69,000円

私は週5~6でカフェでノマドしているため、カフェ代を食費とは分けています。ちなにみ、カフェでは珈琲+クロワッサンを食べていました。

≫ ジョージア(トビリシ)のおすすめノマドカフェ14選※Wifiパスワードあり
※一番のおすすめはAugust!

なお、カフェ以外の外食はほとんどせずお酒も飲まないため、食費はほぼ自炊です。ただし、節約を意識していなかったため、自炊のわりに食費はやや高めだと思います。

また、利用していたAirbnbはシェアホテル。私の部屋は10畳くらいで冷蔵庫、シャワールーム、独立洗面台付き。キッチンと洗濯機+乾燥機は共有スペースにあり。

セキュリティーもしっかりしていたため、控えめに言って最高の住居環境でした。

2022年2月の生活費@バトゥミ

トビリシで3ヵ月生活しましたが、正直飽きてきました。笑

ということで、2月からは黒海に面したジョージア第二の都市と言われるBatumi(バトゥミ)に移動。

≫【トビリシ発バトゥミの行き方】列車をネット予約する方法をスクショ付きで解説
※1等席で片道2,500円の運賃です。

個人的に、トビリシの100倍くらいバトゥミの方が好きです。しかも、移動してきた時期がまだオフシーズンなのでホテルの家賃のかなり低めでしたので超コスパが良かったです。

2022年2月の生活費@バトゥミ

  • 家賃:43,000円
  • カフェ代:5,500円
  • 食費:18,000円
  • その他:2,000円
  • バトゥミ行き列車代:2,500円

→ 合計:71,000円

バトゥミに来て初めの2週間は天気が悪かったこともあり、ホテルに引きこもりがちでした。そのため、カフェでノマドする回数も少なかったためカフェ代はかなり低くなりました。

あと、バトゥミはパソコンを広げて仕事できそうなカフェがなかなか見つからなかったというもカフェ代が低くなっている理由です。

食費やトビリシにいた頃と比べて高くなっているのは、日用品(特にキッチン周り)の買い物を食費にまとめて計上しているためです。
※ホテルにないものが多かったため、自分で購入する必要がありました。

とはいえ、夏シーズンには10万円を超えるホテルに43,000円で住むことができるのはコスパ良すぎです。

2022年3月の生活費 in バトゥミ

3月からはオーシャンビューを見渡せる部屋をairbnbで借りました。

家賃は56,000円になりましたが、夏季になれば10万円以上はする部屋だと思われるため、オフシーズンだからできる贅沢です。

バトゥミ生活2ヶ月目となる生活費は以下の通り。

2022年3月の生活費@バトゥミ

  • 家賃:56,000円
  • カフェ代:15,000円
  • 食費:18,000円
  • その他:300円

→ 合計:89,300円

3月からは週5~6でカフェに通うようになり、さらにカフェで食事まで済ませることが多くなったためカフェ代が高くなりました。

≫ Batumi(バトゥミ)のおすすめノマドカフェ10選※Wifiパスワードあり
※一番のおすすめはBK Restaurant!

また、ジョージア入国時に両替したラリ(現金)を使い切りたいという理由で、今月はいつも以上に食費に含まれる外食費が多くなっています。

家賃がいつもより高いホテルに移動したことと、外食が増えたことによって、ジョージアに来てから1ヵ月の生活費が初めて8万円を超えました。

以上、ジョージアでのリアルな生活費でした。

【注記】2022年4月以上物価が高騰!
ウクライナ情勢の悪化(戦争)の影響によって、ロシアおよびウクライナからジョージアに移住してきている人が増えています。この影響によって家賃が高騰しており、これまで月4~5万円で借りれた部屋が月10万円以上に値上がりしているケースも珍しくありません。

ジョージアで半年間暮らした経験を踏まえて、現在の家賃価格は異常です。まったく値段に釣り合っていない部屋がほとんどでしょう。

また、掲載写真とは違う事故物件のような部屋に案内されたり、予約後にキャンセルされるトラブルも増えているようです。

2022年4月以降にジョージアに来る予定のある人は、住居の確保に苦労するかもしれません。。

まとめ:ジョージアでの生活費は1ヵ月あたり7~8万円※個人差あり

現在(2022年4月)のジョージアは、月5万円で生活できる国ではありません。

特に、ウクライナとロシアの戦争が始まったことで、ジョージアへの移住者が増えているため、家賃が急騰しているのが現状です。

私がジョージアで過ごした期間は2021年11月から2022年4月までの半年間だっただめ、家賃の急騰の影響はほとんど受けていません。
※4月の部屋は2月に予約済だったため。

そのため、以下の生活費の情報がこれからジョージアに来る人の参考になるかは微妙かもしれない…ということはご了承ください。。

1ヶ月あたりの生活費@ジョージア

  • 2022年1月:69,000円
  • 2022年2月:71,000円
  • 2022年3月:89,300円

→ 平均:76,433円

食費に関しては、ジョージアよりも日本のAEONのTOPVALUの方が安くて美味しいものがたくさんあることは間違いないと思います。

つまり、“日本の物価は意外と低い”ということ。

さらに、日本の良さは“安いのに美味い&質が良い”ということでしょう。

ただし、ビール&ワインに関してはジョージアの方が圧倒的に安いので、お酒好きな人にとってはジョージアは天国のような場所かもしれませんね。

あとは、家賃の急騰が一時的なもので今後は元の水準に戻ってくれるのか、もしくはもう元には戻らないのか、それによってジョージアでの生活コストは大きく違ってくるでしょう。